株式会社識学の安藤広大社長が書いた『とにかく仕組み化』を読みました。
株式会社識学は、独自のマネジメント理論「識学」を用いた経営・組織コンサルティング会社で、全国の3,500社が導入という実績のある会社で、安藤広大社長はベストセラーになった『数値化の鬼』、『リーダーの仮面』の著者でもあります。
プレイヤーとして結果を出すための『数値化の鬼』、マネージャー1年目に向けた『リーダーの仮面』と、役割ごと書籍化されていて、この『とにかく仕組み化』は、会社・組織をより大きくしていくための手法に焦点を当てていて、「識学」シリーズ3部作の完結編の位置付けとなっています。
ポイント
「とにかく仕組み化」の5ステップ
本書の大半は、この5つのステップに沿って書かれています。
1)「責任と権限」を手に入れる
2)「危機感」を利用する
3)「比較と平等」に気をつける
4)「企業理念」を再認識する
5)「進行感」を感じる
「替えが利かない人」は現場にとどまり、「歯車として機能する人」が上に立つ
組織において「替えの利かないスキルを持つ人」は現場にとどまり、「歯車として機能できる人」こそが上に立てる資質を持つ。
一般的には「逆では?」と思われますが、識学ではこれが正しいとのこと。
上に立つ人=「仕組化」の考えを持っている人。
プレイヤーとして優秀でも、自分で動きすぎてしまう人はマネジメントに向かない。
そのため歯車として全体を見ることが出来る人物が、マネージャーとして上に立つことになる。
ただ「再現性のあるルールで人を動かせる人」が上に立つべきで、「歯車」=悪という意味ではない。
ミスを「人」でなく「仕組み」で見る
これが識学の超重要概念。
上司に求められるのは「属人的」な能力ではなく、「再現性のある仕組み」を作り、それを守らせること。
たとえば社内でミスが起きた際に「なぜ失敗したか?」と個人を責めるのではなく、「どうすれば防げたか」と仕組みに目を向けることが重要。
ミスの原因を「人の性格や努力」に求めると、対策が曖昧になる。
仕組み(ルール、チェック体制、指示系統)を改善することで再発防止が可能になる。
属人化と仕組化
組織の大きな問題は「属人化」で、その人がいなくなると組織の力は大きく減少しまっては組織とは言えない。
特定の人が去っても、それまでと同じように運営できるようにしておく必要があり、そのために必要なのが「仕組化」。
「仕組化」はルールを決めて運用することが重要で、そのためにも「マニュアル」の存在が重要。
マニュアルは「過去の苦労の結晶」(つまり「経験知」の塊)
「仕組化」の際に重要な考え方は「性弱説=人はラクして生きるもの」で、これを前提にルールを作り、改善していく。
「出来ない人」に合わせて仕組みを作ることが、全体最適につながる。


