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『ヘタな経済学より八百屋のオヤジに訊け』/ 富澤 豊(著)

富澤 豊さんの『ヘタな経済学より八百屋のオヤジに訊け』を読みました。

富澤さんは、リクルートでマーケティング・リサーチ業務に15年に渡って携わっていた方で、「経済学の先生よりも、町の八百屋のオヤジのほうがよっぽど儲け方を知っている。大事なのは、理論よりセンス」と語っています。
その実践的なマーケティングのノウハウを公開したのが本著になります。
この本を読んで感じたことや考えたことなどを、下記に記載します。

ポイント

1)35歳以上の転職には、マーケティングセンスが必要
2)ココを見れば、その街の状況がわかる
3)売れるものは「楽」「下心」「流行の周期」の3つ

35歳以上の転職には、マーケティングセンスが必要

転職の「35歳限界説」があるように、35歳を超えると転職のハードルが一気に上がります。
そのため35歳以上の転職においては、単なる経験やスキルだけでなく「マーケティングセンス」が重要な鍵となります。

企業は即戦力を求める一方で「この人を採用すればどのような価値があるのか」を明確にイメージできなければ、採用には至りません。
つまり、自分自身を「商品」と捉え、市場(企業側のニーズ)にどう訴求するかという視点が必要という事です。
過去の実績をただ羅列するのではなく、選ばれる戦略が必要になります。
企業が求める課題解決にどのように貢献できるかを論理的かつ魅力的に伝える力が問われ、自分自身を的確にブランディングすることが、成功へのカギとなります。

そのためにも「3つの視点」が必要です。
「3つの視点」とは「自分」「相手」「冷めた視点」の3つです。
「自分」と「相手」はわかると思いますが、3つ目の「冷めた視点」は、客観的・俯瞰的な視点のことです。
この3つの視点を意識的に行き来することで、感情に流されすぎず、かつ人間関係にも配慮しながら、最適な選択を導き出すことが出来ます。

ココを見れば、その街の状況がわかる

まずビジネス街は「ドトールコーヒー」が何件あるかで、ビジネス街の規模が分かるといいます。
他にも不動産屋で、価格とファミリー向け物件の数を見ることで街の規模と特色が分かります。
また求人情報の時給や、フリーペーパーの厚さで街の経済規模を把握できます。

また本屋にも、その街の状況がわかるヒントがたくさんあります。
雑誌コーナーは、その町の「今」が反映しています。
ビジネス書は、その街の企業規模を反映していて、学習書コーナーの広さは「子供の数」に比例しています。

売れるものは「楽」「下心」「流行の周期」の3つ

まず「楽」は、人は常に効率や手軽さを求める存在であるという点に根ざしています。
便利さ、快適さ、時短といった価値は、どの時代においても強力な購買動機となります。

次に「下心」は、欲望に訴えるアプローチであり、見栄、性、承認欲求など、言葉にしづらいが確実に存在する人間の本能的な部分を刺激します。
SNSでの映えアイテムや、美容・ファッション系商品の売れ方を見ると、この要素がいかに強いかが分かります。

そして「流行の周期」
人々は常に“新しさ”に惹かれつつも、一定の周期で“懐かしさ”にも回帰する。
この揺れ動くトレンドの波を読む力は、売れるものを生み出すうえで不可欠です。

これら3つの要素は一時的なブームを生むだけでなく、長期的に人々の関心を引きつけるメカニズムでもあります。
マーケティングや商品開発において、この三位一体の感覚を持つことが、「売れる」への近道だと言えます。